オンライン面接の準備|病院・クリニック・看護師の機器と通信、背景、つながらないとき
病院・クリニックでもオンライン面接はある?

オンラインで面接をするかどうかは、医療機関ごとに違います。遠方からの応募や、在職中で平日に時間が取りにくい応募者のために、最初の面接だけオンラインにする医療機関もあれば、職場を見てもらうため対面のみの医療機関もあります。希望する場合は、応募の連絡のときに「オンラインでの面接は可能でしょうか」と尋ねて構いません。
オンライン面接が決まったら、案内のメールで次の点を確かめます。書かれていなければ、返信で聞いておきます。
- 使うアプリ — Zoom、Google Meet、Microsoft Teams など。アプリの入れ方や、ブラウザから参加できるか
- 参加の方法 — URL、ミーティングID、パスコード
- 日時と所要時間 — 何分前から入れるか、待機室があるか
- 参加者 — 面接をする人の人数と役職(院長・看護師長・事務長など)
- つながらないときの連絡先 — 電話番号と担当者名。いちばん大事な項目です
- 事前に送るもの — 履歴書・職務経歴書を先に送るのか、送り方と期限
機器と通信は何を用意する?
必要なものは、カメラ・マイク・スピーカーのついた端末と、安定したインターネット接続です。Zoom の公式ヘルプでは、カメラ・マイク・スピーカー(内蔵・USB・Bluetooth のいずれでも可)と、有線または無線のブロードバンド接続を必要なものとしています[1]。
通信の目安
- Zoom の推奨帯域(1対1のビデオ通話) — 高画質で上り下り600kbps、720pのHDで1.2Mbps、1080pのHDで上り3.8Mbps・下り3.0Mbps。音声だけなら60〜80kbps[1]
- Google Meet — ブロードバンド接続が必要とされ、推奨ブラウザは Chrome・Firefox・Edge・Safari の最新版です[2]
数字はあくまで目安で、同じ回線でも時間帯や場所で変わります。本番と同じ場所・同じ端末で、前日までに接続テストを1回しておくのがいちばん確実です。家族や友人と、本番と同じアプリでビデオ通話してみるのも方法です。
端末ごとの準備
- パソコン — アプリやブラウザを最新にする。不要なアプリやタブを閉じる。電源につないでおく
- スマートフォン・タブレット — スタンドなどで横向きか縦向きに固定する。充電しながら使う。通知と着信音を切る(おやすみモードなど)
- 音 — 生活音が入りやすい場合は、マイクつきのイヤホンを使うと声が聞き取りやすくなります。使う前に左右・音量を確かめます
- 表示名 — アプリの表示名を、ニックネームではなく本名(フルネーム)にしておきます
- 回線 — 自宅の Wi-Fi が不安定なら、ルーターの近くに移るか、家族に大きな通信(動画の視聴など)を控えてもらいます
背景と明るさはどう整える?

オンライン面接では、表情が明るくはっきり見えることが、話の内容と同じくらい印象に関わります。
- 光は正面から — 窓を背にすると逆光で顔が暗くなります。窓や照明が顔の正面か斜め前にくる位置に座ります。昼と夜で明るさが変わるので、面接と同じ時間帯にテストします
- カメラは目の高さ — ノートパソコンは台や本で高さを上げ、見下ろす角度にならないようにします。顔と肩が画面に収まる距離にします
- 背景は無地かぼかし — 白や淡い色の壁を背にするのが無難です。難しければ、アプリの背景ぼかし機能を使います
- 映したくないものは映さない — 厚生労働省は、住宅の状況や家庭環境など、本人の適性・能力と関係のない事項を採用選考で把握しないよう求めています[3]。部屋の様子は採用の判断に関係のない情報なので、映したくないものは片付けるか、ぼかしで隠して構いません
- 静かな場所 — 家族やペットが入ってこない部屋を選び、面接の時間を家族に伝えておきます。自宅で難しい場合は、通信が安定し、話し声が周りに迷惑にならない場所を選びます
服装は対面の面接と同じ?
同じです。医療機関から「私服で」などの指定がなければ、清潔感のある落ち着いた服装にします。画面に映るのは上半身ですが、立ち上がったときやカメラの角度が変わったときに映ることがあるので、全身を整えておきます。
- 画面で見たときの色 — 真っ白や真っ黒の服は、カメラによっては顔の明るさが不自然になることがあります。テストのときに画面で見え方を確かめます
- 髪型・身だしなみ — 顔にかかる髪はまとめます。医療職の面接では、清潔感がそのまま仕事ぶりの印象につながりやすい点は対面と同じです
面接の服装や持ち物、当日の流れの考え方は、職場見学の申し込み方、医療事務の面接、看護師の面接でよく聞かれる質問、医師の転職の面接にもまとめています。
話し方で気をつけることは?
- 話すときはカメラを見る — 画面の相手の顔を見ると、相手からは目線が下がって見えます。話すときだけでもカメラのレンズを見ると、目が合って見えます
- 少しゆっくり、区切って話す — 音声はわずかに遅れて届くため、相手の話が終わったのを確かめてから話し始めます
- うなずきは少し大きめに — 相づちの声が重なると聞き取りにくくなるので、うなずきで反応します
- 手元に書類とメモ — 送った履歴書の控え、採用ページを印刷したもの、質問したいことのメモを手元に置きます。メモを見るときは「メモを確認してもよろしいでしょうか」と一言添えます
- 録画・録音はしない — 相手の了解なく面接を録画・録音するのは避けます
面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたときの考え方は看護師の面接の逆質問が参考になります。オンラインでは職場の様子が見えないので、「見学をさせていただくことはできますか」と聞くのも自然です。
つながらないときはどう連絡する?
オンライン面接でいちばん困るのは、時間になってもつながらないことです。事前に決めておけば、あわてずに済みます。
- 5分ほど前に入る — 早すぎると相手の準備中に入ってしまうことがあるので、案内された時刻か5分前を目安にします。待機室の画面のまま待つよう指示されることもあります
- 切れたら同じURLから入り直す — アプリを再起動してから入り直すと直ることがあります
- 数分たってもつながらなければ電話 — 事前に確かめた番号に電話し、名前と面接の時刻、状況を伝えます。電話のまま面接を続けるか、日を改めるかは医療機関の指示に従います
- 電話もつながらなければメール — 案内のメールに返信する形で、状況と連絡のつく電話番号を送ります
【電話で伝える見本】 「本日○時からオンラインで面接をしていただく予定の○○と申します。 先ほどから接続を試しているのですが、つながらない状態です。 お手数ですが、このあとどのようにすればよろしいでしょうか。」
自分の都合で遅れそうなときや、体調不良などで受けられなくなったときも、分かった時点で電話で連絡します。電話のかけ方は電話で応募するときの話し方にまとめています。
遠方からの転職ではどう使う?
Uターン・Iターンなど遠方からの転職では、オンライン面接を使うと、移動の負担を減らして応募先を比べられます。一方で、画面越しでは職場の雰囲気や通勤の様子は分かりにくいものです。次のように組み合わせると、確かめたいことを取りこぼしにくくなります。
- 最初の面接はオンライン、見学は帰省に合わせて — 来院できる日の候補を最初の連絡で伝えておくと、医療機関も日程を考えやすくなります
- 最終面接は対面のこともある — 選考の途中で来院が必要か、早めに確かめておきます
- 入職日の相談 — 引っ越しの時期と合わせて、入職できる時期を伝えます
遠方から地元の職場を探す進め方と、引っ越しと入職の順番は看護師のUターン転職の進め方と転職と引っ越しはどっちが先?にまとめています。
前日までのチェックリスト
- アプリ・URL・ID・パスコードを確認し、すぐ開ける場所に保存した
- つながらないときの電話番号と担当者名をメモした
- 同じ場所・同じ端末・同じ時間帯で接続テストをした(カメラ・マイク・音量)
- 表示名を本名にした
- 光の向き、カメラの高さ、背景を整えた
- 服装を全身で準備した
- 送った書類の控えと、質問したいことのメモを用意した
- 家族に面接の時間を伝えた。通知・着信音を切る準備をした
応募先は公式採用ページで探す
オンライン面接に対応しているか、見学ができるかは、応募先の採用ページに書かれていることもあります。採用直行便の地図から探すや条件から探すでは、遠方の地域の病院・クリニックの公式採用ページも一覧で見られ、そこから直接応募できます。直接応募の進め方は直接応募ガイドにまとめています。
参考資料(確認日 2026年10月25日)
- Zoom Support「Zoom system requirements: Windows, macOS, Linux」 ページ
- Google Meet ヘルプ「Google Meet の使用要件」 https://support.google.com/meet/answer/7317473?hl=ja
- 厚生労働省「公正な採用選考の基本」 https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm
よくある質問
オンライン面接はスマートフォンでも受けられますか?
医療機関から端末の指定がなければ受けられます。ただし、画面が小さく資料が見にくい、手で持つと画面が揺れる、着信や通知で中断しやすいといった点があります。スマートフォンを使うときは、スタンドなどで固定し、充電しながら、通知を切って受けます。可能ならパソコンのほうが安定します。
通信はどのくらいの速さが必要ですか?
使うアプリによって違います。たとえば Zoom の公式ヘルプでは、1対1のビデオ通話で高画質なら上り下り600kbps、720pのHDなら1.2Mbpsが推奨とされています。面接前に同じ場所・同じ端末で接続テストをしておくと安心です。
オンライン面接の服装は、上だけ整えればいいですか?
対面の面接と同じ服装を全身で整えるのが無難です。立ち上がったり、カメラの角度が変わったりしたときに映ることがあります。服装の考え方は対面の面接と同じで、指定がなければ清潔感のある落ち着いた服装にします。
面接の途中で接続が切れたらどうしますか?
あわてず、同じURLから入り直します。数分たってもつながらないときは、事前に聞いておいた電話番号に連絡し、状況を伝えて指示を受けます。面接の前に、つながらないときの連絡先を確かめておくことが大切です。
背景はバーチャル背景にしたほうがいいですか?
医療機関から指定がなければ、無地の壁を背にするか、背景のぼかし機能を使うのが無難です。部屋の様子は採用の判断に関係のない情報なので、映したくないものは映らないようにして構いません。凝った画像の背景は、輪郭がちらついて表情が見えにくくなることがあります。
次の職場は、公式採用ページから直接応募
採用直行便は、全国の病院・クリニックが自ら公開している公式採用ページを、市区町村・診療科・最寄り駅から探せる無料のサイトです。会員登録は要りません。紹介会社を通さずに応募すると、採用する医療機関に紹介手数料の負担がかかりません。
この記事は一般的な情報提供です。制度・料金・サービス内容は変わることがあります。手続きや申し込みの前に、必ず各機関・各社の公式情報をご確認ください。