病院・クリニックに電話で応募するときの話し方|かける時間帯・最初の一言・聞かれること

公開 2026年10月31日・最終更新 2026年10月31日

結論:電話で応募するときは、①採用ページで応募方法と受付時間を確かめ、②受付が混みやすい時間(開院直後・昼休みの前後・診療終了の間際)を避けてかけ、③最初に「名前」と「採用ページを見て○○の募集の件で電話したこと」を伝えて担当者につないでもらいます。聞かれやすいこと(資格・経験年数・勤務開始の時期・勤務できる曜日と時間帯・面接に来られる日)は、電話の前にメモにまとめておくと落ち着いて話せます。決まったことは、切る前に復唱して確かめます。

電話で応募するのはどんなとき?

スマホとメモを用意する

病院・クリニックの採用ページには、応募方法として「お電話でお問い合わせください」「まずはお電話ください」と書かれていることがあります。その場合は電話で応募します。応募フォームやメールアドレスがある場合は、職歴を正確に伝えやすいそちらを使ってもかまいません。メールで応募するときの書き方と例文は応募メールの書き方にまとめています。

電話は、その場で見学や面接の日程まで決まりやすい一方、記録が残らず、相手の業務の手を止めることになります。だからこそ、短く、要点をそろえて話すことが大切です。

電話をかける前に、採用ページで次の点を確かめます。

  • かける番号 — 採用専用の番号か、代表番号か。代表番号なら、どの部署(看護部・事務部・人事課・医局など)につないでもらうか
  • 受付時間 — 「平日14時〜16時」のように採用の電話の時間が書かれていれば、その時間内にかけます
  • 担当者名 — 「担当:○○」と書かれていれば、メモしておきます
  • 募集の記載の時点 — 情報が古そうなら、電話で募集しているかを確かめるところから始めます

病院・クリニックに電話する時間帯は?

医療機関の電話は、患者さんからの予約や問い合わせにも使われます。採用ページに受付時間の指定がない場合は、次の時間を避けると、相手も落ち着いて話を聞けます。

  • 開院直後 — 受付・会計・電話が重なりやすい時間です
  • 昼休みの前後 — 午前の診療の終わりと午後の診療の始まりは、受付が混みやすくなります。クリニックでは昼休みの間、電話が留守番電話になることもあります
  • 診療終了の間際 — 会計や片付けが重なります
  • 休診日・診療時間外 — つながらないか、担当者がいないことが多い時間です

目安としては、診療時間内で、午前・午後それぞれの診療の中ほどの時間が話しやすいことが多いです。休診の曜日と診療時間は、医療機関のホームページの「診療時間」で確かめておきます。病院は、事務部門が平日の日中に開いていることが多いので、平日の日中にかけます。

自分の側の環境も整えます。

  • 静かな場所から — 駅や車の中など雑音の多い場所は避けます。電波の状態も確かめます
  • 番号を通知してかける — 非通知だと受けてもらえないことや、折り返しができないことがあります
  • 時間に余裕をもって — 日程調整まで進むと5〜10分かかることがあります。移動の合間を避けます

電話の前に準備するメモは?

電話では、聞かれたことにその場で答える必要があります。次の内容を1枚のメモにまとめ、手元に置いてからかけます。

  • 自分のこと — 氏名、職種と資格(看護師・准看護師・医療事務の資格など)、経験年数、これまでの主な診療科や担当業務を1〜2文で
  • 今の状況 — 在職中か離職中か。在職中なら退職できそうな時期
  • 希望 — 勤務を始められる時期、勤務できる曜日・時間帯、常勤・パートなどの働き方の希望
  • 予定 — 見学や面接に行ける日時の候補を2〜3つ(カレンダーやスケジュール帳を手元に)
  • 聞きたいこと — 応募に必要な書類、送り方(郵送・メール・面接時に持参)、見学ができるか
  • 筆記用具 — 面接の日時・場所・持ち物・担当者名を書き取るため

志望動機を長く準備する必要はありません。電話で聞かれたら、採用ページで見た内容に触れて1〜2文で答えられれば十分です。詳しいことは履歴書や面接で伝えます。

最初に何を伝える?(話し方の見本)

電話で話しながらメモする

以下は話し方の流れを示す見本です。そのまま読み上げるのではなく、自分の言葉と応募先の採用ページの内容に合わせてください。

【受付の人が出たとき】
「お忙しいところ恐れ入ります。○○(氏名)と申します。
ホームページの採用ページを拝見しまして、
看護師の募集の件でお電話いたしました。
採用のご担当の方にお取り次ぎいただけますでしょうか。」

【担当者名が分かっている場合】
「……採用ご担当の○○様はいらっしゃいますでしょうか。」

最初の一言で「誰が・何の用件で」かが伝わると、受付の人が担当者につなぎやすくなります。病院の代表番号にかけた場合は、「看護部の採用のご担当の方」「事務の採用のご担当の方」のように部署も添えます。

【担当者に代わったとき】
「お電話代わっていただきありがとうございます。○○と申します。
ただいま、少しお時間よろしいでしょうか。」

(「どうぞ」と言われたら)
「貴院の採用ページで看護師の募集を拝見し、応募させていただきたくお電話しました。
現在、病院の内科病棟に勤務しており、看護師として○年目です。
応募の方法と、必要な書類を教えていただけますでしょうか。」

相手が忙しそうなときは、「改めてお電話いたしますので、ご都合のよい時間を教えていただけますか」と聞きます。

職種ごとに一言変えるところ

  • 看護師 — 経験した診療科・病棟か外来か、夜勤の経験の有無を一言で
  • 医療事務・受付 — 医療事務の経験の有無、レセプト業務の経験、使ったことのある電子カルテ・レセコンがあれば。未経験なら「未経験ですが、受付の募集を拝見して」と最初に伝えて構いません
  • 医師 — 診療科と卒後年数、勤務の形(常勤・非常勤)の希望を一言で。病院では医局や人事の担当につないでもらいます

電話で聞かれやすいことは?

電話の段階では、書類選考や面接に進んでもらうための基本的なことを聞かれるのが一般的です。メモに答えを書いておきます。

  • 職種・資格と経験年数
  • 今の勤務状況(在職中か、退職の時期)
  • 勤務を始められる時期
  • 勤務できる曜日・時間帯、土日や夜間の勤務の可否
  • 見学・面接に来られる日時
  • 通勤の手段や、だいたいの通勤時間
  • 連絡のつきやすい時間帯と、メールアドレス

勤務条件(給与や勤務時間など)について、電話で細かく聞き込む必要はありません。どうしても譲れない条件(勤務できる曜日など)があれば短く伝え、詳しいことは面接で確かめます。採用が決まったら、労働条件は書面などで示されます。使用者は、労働契約を結ぶときに賃金・労働時間などの労働条件を明示しなければならないと労働基準法で定められています(第15条)[1]。

なお、厚生労働省は、本籍・出生地、家族のこと、住宅の状況、宗教や支持政党など、本人の適性・能力と関係のない事項を採用選考で把握しないよう求めています[2]。電話でもこうしたことを聞かれたら、無理に詳しく答えなくてかまいません。面接で答えにくい質問をされたときの考え方は看護師の面接でよく聞かれる質問にまとめています。

面接日や持ち物はどう確かめる?

電話の中で見学や面接の日程が決まることがあります。候補を聞かれたら、メモにある日時を2〜3つ挙げます。決まったら、電話を切る前に次のように復唱します。

【確認の見本】
「確認させてください。○月○日(○曜日)○時に、
○○(場所・受付など)へ伺えばよろしいでしょうか。
持ち物は、履歴書と職務経歴書、筆記用具でよろしいですか。
当日はどなたをお呼びすればよいでしょうか。」

(最後に)
「本日はお忙しいところありがとうございました。
当日はどうぞよろしくお願いいたします。失礼いたします。」

電話は、相手が切ってから切るのが丁寧とされています。切ったらすぐに、日時・場所・持ち物・担当者名をカレンダーやメモに書き写します。服装や当日の流れは職場見学の申し込み方と医療事務の面接の記事、オンラインで面接を受ける場合はオンライン面接の準備も参考にしてください。

つながらない・担当者が不在のときは?

  • 話し中・出ない — 時間を少しあけてかけ直します。何度も続けてかけるのは避け、時間帯を変えます
  • 担当者が不在 — 「何時ごろお戻りでしょうか。改めてお電話いたします」と、自分からかけ直すのが基本です。折り返しをお願いする場合は、名前・電話番号・用件(採用の件)と、電話に出やすい時間帯を伝えます
  • 留守番電話になった — 診療時間外などで留守番電話になったら、短く用件を残すか、診療時間内にかけ直します
  • 折り返しを待つ間 — 知らない番号(医療機関の代表番号など)からの着信にも出られるようにしておきます。出られなかったら、気づいた時点でなるべく早くかけ直します
【留守番電話に残す見本】
「○○(氏名)と申します。採用ページを拝見し、
看護師の募集の件でお電話いたしました。
改めて明日の午後にお電話いたします。
(または)恐れ入りますが、○○○-○○○○-○○○○までご連絡いただけますと幸いです。
失礼いたします。」

何度かけてもつながらない場合は、採用ページにメールアドレスや応募フォームがないかを確かめ、そちらで連絡します。

電話のあとにすることは?

  1. 予定を書き写す — 面接・見学の日時、場所、持ち物、担当者名
  2. 書類を準備する — 書類を先に送るよう言われたら、指示された方法と期限で送ります
  3. 必要なら確認のメール — メールアドレスを案内された場合や、聞き取りに不安がある場合は、日時の確認とお礼を短く送ります
  4. 辞退するときは早めに — 予定が合わなくなった、ほかに決まったなどのときは、分かった時点で電話で連絡します

電話で応募できる医療機関を探すには?

応募の方法は、各医療機関の採用ページに書かれています。採用直行便の条件から探すや地図から探すでは、地域の病院・クリニックの公式採用ページを一覧で見られ、そこから直接応募できます。職種ごとの進め方は直接応募ガイドにまとめています。

参考資料(確認日 2026年10月25日)

  1. 労働基準法 第15条(e-Gov法令検索) 法律
  2. 厚生労働省「公正な採用選考の基本」 https://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm

よくある質問

病院やクリニックに電話で応募するのは何時ごろがよいですか?

採用ページに受付時間が書かれていれば、その時間内にかけます。書かれていなければ、診療時間内で、開院直後・昼休みの前後・診療終了の間際など受付が混みやすい時間を避けるのが目安です。病院は代表番号から採用の担当部署(看護部・事務部・医局など)につないでもらいます。

電話で最初に何を言えばいいですか?

「名前」と「採用ページを見て、○○の募集の件で電話したこと」を最初に伝え、採用の担当者につないでもらいます。担当者に代わったら、もう一度名乗り、今話してよいかを確かめてから用件に入ります。

電話でどんなことを聞かれますか?

職種と資格、経験年数、今の勤務状況、勤務を始められる時期、勤務できる曜日や時間帯、見学や面接に来られる日、連絡先などを聞かれることが多いです。答えをメモにまとめてから電話すると落ち着いて話せます。

担当者が不在だったときは?

担当者が戻る時間を聞いてかけ直すか、名前・電話番号・用件を伝えて折り返しをお願いします。折り返しを頼んだときは、知らない番号からの着信にも出られるようにしておき、出られなかったら早めにかけ直します。

電話で決まった面接の日時は、メールでも確認したほうがいいですか?

必須ではありませんが、電話を切る前に日時・場所・持ち物を復唱して確かめます。医療機関からメールアドレスを案内された場合や、聞き取りに不安がある場合は、短い確認のメールを送っておくと行き違いを防げます。

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