看護師のブランクからの復職|ナースセンターの研修・とどけるん・eナースセンター
ブランクがある看護師の復職は何から始める?

次の順番で進めると、準備と職場探しを並行できます。
- 「とどけるん」で届け出る — まだ届け出ていなければ、住所・連絡先などを都道府県ナースセンターに届け出ます
- ナースセンターに相談する — 働き方の希望や、手技への不安を相談します
- 復職支援研修を受ける — 採血・点滴などの技術を練習し直します
- 応募先を探す — eナースセンターの求人検索や、医療機関の公式採用ページで探します
- 見学・面接で確かめる — 業務の範囲、人数体制、入職後に業務を覚える流れを確認して応募します
保健師助産師看護師法では、看護師は免許を受けた後も研修を受けて資質の向上を図るよう努めることとされています(第28条の2)[1]。研修の受講は、面接でブランク中の準備として説明できる材料にもなります。
ナースセンターとは?
ナースセンターは、1992年に制定された「看護師等の人材確保の促進に関する法律」に基づいて置かれている機関です。都道府県ナースセンターは各都道府県知事がそれぞれの都道府県看護協会を指定し、中央ナースセンターは厚生労働大臣が日本看護協会を指定しています[2]。
法律では、都道府県ナースセンターの業務として、看護師等への研修、看護の知識・技能に関する情報提供や相談、無料の職業紹介、就業の促進に関する情報提供や相談などが定められています(第15条)[3]。厚生労働省のサイトでは、ナースセンターが復職支援研修や就職先の紹介など、復職に向けたサポートを無料で行っていること、子育てなどで離職中の人同士が交流できる場も設けていること、地域のハローワークでナースセンターの相談員による巡回相談を受けられることが案内されています[2]。サポート内容は都道府県によって一部異なります。
「とどけるん」で届け出るとどうなる?
「とどけるん」は、看護職が離職したときなどの届出を、スマートフォンやパソコンから行えるサイトです[4]。
- 対象 — 保健師・助産師・看護師・准看護師の免許を持ちながら、その仕事をしていない人。病院等を離職したとき、看護職の仕事に就かなくなったとき、免許を取ってすぐに就業しないとき、現在仕事をしていないときなどが当てはまります[2][5]
- 届け出る内容 — 氏名・生年月日・住所・連絡先、看護師等の籍の登録番号と登録年月日、就業の状況など[5]
- 義務か — 努力義務です(看護師等の人材確保の促進に関する法律 第16条の3)[3]
- 届け出た後 — 都道府県ナースセンターから定期的に情報提供を受けられます。届出の際に希望すれば、eナースセンターへの求職登録も同時にできます[2]
- ネットが使えない場合 — 書面でも届け出られます。現住所の都道府県ナースセンターに問い合わせます[5]
厚生労働省は、届け出た情報は復職支援のためだけに使われ、外部に提供されることはないとしています[5]。すでに届け出ている人が引っ越した場合は、とどけるんのマイページから住所などを変更します。
復職支援研修では何をする?

eナースセンターの案内では、離職中の看護職向けの研修として、復職前の看護技術の再確認(採血・喀痰吸引・救命処置などの演習)、離職中に導入された医療機器の講習、病院での実習などが挙げられています[6]。eナースセンターのトップページでは、再就業支援研修のほか、体験研修や施設見学も案内しています[7]。
研修の内容・日程・申込方法は都道府県ごとに違います。例えば新潟県のページには、新潟県ナースセンターが未就業の看護職を対象に、採血・点滴の技術演習を含む「再就職支援セミナー」を開催する案内が載っています[8]。住んでいる都道府県のナースセンター(都道府県看護協会)のページで、今年度の予定を確認してください。
eナースセンターでできることは?
eナースセンターは、都道府県看護協会(都道府県ナースセンター)による無料職業紹介事業のサイトです。来所しなくても、インターネットで無料職業紹介を利用できます[2][7]。
- 勤務地や勤務条件(フルタイム・時短勤務など)で求人を検索できる
- 登録した条件に合う求人をメールで案内してもらえる
- 応募から就職まで、都道府県ナースセンターがサポートする
- 再就業支援研修・体験研修・施設見学の案内がある
ナースセンターの紹介を使う方法と、医療機関の公式採用ページから直接応募する方法は、どちらか一方に決める必要はありません。相談や研修はナースセンターで受け、気になる医療機関には採用ページから直接問い合わせる、という組み合わせもできます。
経験が浅い・ブランクが長いときの職場選びは?
経験が浅いまま離職した人や、ブランクが長い人ほど、入職後に業務を覚える環境が大切です。応募先の採用ページと見学・面接で、次の点を確かめます。
- 教育の進め方 — マニュアルがあるか、先輩と一緒に動く期間があるか、手技を確認してもらえるか
- 業務の範囲 — 最初から一人で担当する業務と、慣れてから任される業務
- 人数体制 — 1日に何人の看護師がいるか。少人数の職場ほど、すぐに一人で動く場面が増えます
- 勤務時間 — 時短やパートから始められるか、子どもの急な発熱などへの対応についての記載
- 電子カルテ・機器 — 使っているシステムや機器と、操作を教えてもらえるか
面接では、ブランクの期間と理由を簡潔に伝え、そのうえで「研修で採血と点滴を練習し直した」「入職前に○○の勉強をしている」など、復職に向けて準備していることを具体的に話します。不安な点は隠さず、どんな支援があれば早く慣れられるかを質問すると、職場との認識の違いを防げます。
公式採用ページから直接応募するには?

採用直行便の看護師向けページから都道府県と市区町村を選ぶと、地域の病院・クリニックの公式採用ページを一覧で開けます。駅名から近い順に並べたり、土曜・日曜・18時以降の診療の有無で絞り込んだりもできます。応募メールの例文と、採用ページで確かめたいことは看護師の直接応募ガイドにまとめています。看護師の募集があるか、募集の条件は、必ず各医療機関の採用ページで確認してください。
参考資料(確認日 2026年10月22日)
- 保健師助産師看護師法 第28条の2(e-Gov法令検索) 法律
- 厚生労働省 看護職のキャリアと働き方支援サイト「ブランクを経て働く」 ページ
- 看護師等の人材確保の促進に関する法律 第14条・第15条・第16条の3(e-Gov法令検索) 法律
- 看護師等の届出サイト「とどけるん」 ページ
- 厚生労働省「看護師等免許保持者の届出制度」 ページ
- eナースセンター「離職中の看護職の皆様の復職をサポート」 ページ
- eナースセンター(都道府県看護協会による無料職業紹介事業) ページ
- 新潟県「再就職支援セミナー(基礎1日コース in 新潟)」 ページ
よくある質問
ナースセンターの復職支援は無料ですか?
厚生労働省の「看護職のキャリアと働き方支援サイト」では、ナースセンターが復職支援研修や就職先の紹介など、復職に向けたサポートを無料で行っていると案内しています。ただし、サポート内容は都道府県によって一部異なるため、個別の研修の費用や申込方法はお住まいの都道府県ナースセンターで確認してください。
「とどけるん」への届出は義務ですか?
努力義務です。看護師等の人材確保の促進に関する法律第16条の3で、看護師等は病院等を離職した場合などに、住所・氏名などを都道府県ナースセンターに届け出るよう努めなければならないとされています。届け出ると、ナースセンターから復職に役立つ情報が届くようになります。
経験が浅いままブランクが空いてしまいました。応募しても大丈夫ですか?
応募して構いません。経験年数とブランクの期間、ブランク中に準備したこと(研修の受講など)を正直に伝え、応募先の教育体制や入職後の流れを確かめます。採用ページに研修やマニュアル、ブランクのある人への支援について書いている医療機関もあります。
復職支援研修はどこで受けられますか?
都道府県ナースセンター(都道府県看護協会)が実施しています。内容や日程は都道府県ごとに違います。例えば新潟県のページには、新潟県ナースセンターによる未就業の看護職向けの再就職支援セミナー(採血・点滴の技術演習を含む)の案内が載っています(2026年10月22日確認)。
次の職場は、公式採用ページから直接応募
採用直行便は、全国の病院・クリニックが自ら公開している公式採用ページを、市区町村・診療科・最寄り駅から探せる無料のサイトです。会員登録は要りません。紹介会社を通さずに応募すると、採用する医療機関に紹介手数料の負担がかかりません。
この記事は一般的な情報提供です。制度・料金・サービス内容は変わることがあります。手続きや申し込みの前に、必ず各機関・各社の公式情報をご確認ください。